最新情報・レポート
自動販売機の防犯対策に効果的な方法は?
自動販売機を設置するときに注意してほしいのが防犯対策についてです。現金を取り扱っているだけに、犯罪に巻き込まれる可能性は十分にあります。せっかくの売り上げが盗まれてしまっては一大事です。壊されてしまえば修理代も必要になるため、大きな損害になってしまいます。
今回は、自動販売機の防犯対策として効果的な方法をご紹介します。自動販売機は犯罪者に狙われやすいというのをご存じでしょうか?それにはしっかりとした理由がいくつもあるのです。その理由や狙われやすい自動販売機の特徴をご紹介しているので、頭に入れておきましょう。狙われにくくするためのポイントもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
自動販売機は狙われやすい?その理由とは
なぜ自動販売機は狙われてしまうのか?その理由はいったい何なのでしょうか。自動販売機は飲み物などを販売しているため、もちろん現金が納められています。自動販売機を狙う犯罪者は、この現金を奪う目的で犯罪をおこなっています。
設置場所によって、周りの環境が大きく異なります。人通りが少ない場所や、夜になると真っ暗になる場所。そのような場所で光を放つ自動販売機は目立つため、的になりやすいのかもしれません。
人の目を嫌う犯罪者にとって、このような環境は魅力的にうつることでしょう。防犯対策を怠っている自動販売機もあるため、狙われやすさがより一層上がってしまいます。
最近では釣銭口の周りが黒く焼けこげさせて、金銭が盗まれるという被害が発生したそうです。火を使った放火のような手口ですが、バールで無理矢理こじ開けるといった方法もよく用いられています。
このような被害を防ぐためにも、自動販売機には防犯対策を施さなくてはいけません。
こんな自動販売機は被害に遭いやすいので要注意!
すべての自動販売機が狙われる可能性はありますが、とくに被害に遭いやすいものもあります。その特徴がいくつかあるのでご紹介します。注意すべきポイントをしっかりと理解しておくことが、防犯対策にもつながるはずです。
●工事現場に設置されている自動販売機
犯罪者が主に活動を始めるのは、寝静まった夜間です。そのなかでも、犯罪者がとくに狙いやすい場所は、工事現場といわれています。夜であれば作業員はいないため、大きな音が伴う作業でも安心しておこなえるようです。
●周囲が囲われていない広い場所
自動販売機を壊す方法のひとつに、バールなどの工具の使用が挙げられます。工具を使うため、少しでもスペースを確保したいというのが犯罪者の心理です。そのため周囲が囲われていない広々とした環境は好まれてしまいます。スペースが広い分作業がはかどるため、すぐに盗まれてしまう可能性が高いため要注意です。
●簡単な構造のセンサーライトのみしか設置されていない
自動販売機は外付けのコンセントから電力を供給しています。同様の仕組みでセンサーライトや警報ブザーを設置しているようであれば、あまり意味をなさないかもしれません。コンセントに差し込まれているため、簡単に抜き取られてしまうのです。
狙われにくい自動販売機にするためのポイントをご紹介!
先ほどは狙われやすい自動販売機の特徴をご説明しました。では、狙われにくくするためにはどうしたらいいのでしょうか?ポイントがいくつかあるのでご紹介します。防犯性を高めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
●売上金の回収をこまめにしている
売上金をこまめに回収しておくことで、被害を最小限に減らすことができます。犯罪者は事前にターゲットとなる場所の下見をする傾向にあるため、何度も回収している様子を見せれば避けていくかもしれません。
●壁などに密着している
自動販売機を壁や機械に密着しておくということも重要なポイントになります。隙間を埋めておくことで、工具が入る場所を未然になくしておくのです。工具さえ使えなくしてしまえば、犯罪者は手も足も出すことができないでしょう。
●最新式の自動販売機を設置する
最新式の自動販売機のなかには、ドアレンジが内部に設置されているものがあります。こうすることで、外部からの破壊を防ぐことができるのです。最近では現金を使用せず、携帯電話やICカードで購入できるタイプも増えています。現金がなかに残らないため、犯罪者も積極的には狙ってこないことでしょう。
防犯性をさらに高めたいときに効果的な装置
狙われにくくするためのポイントをいくつかご紹介したところで、さらに防犯性能を高めたい!という方のために効果的な装置を取り上げます。古いタイプの自動販売機でも、これらの方法を実践することで防犯性は高まるのではないでしょうか?それでは、その装置をいくつかご紹介していきます。
●防犯カメラ
自動販売機の上部に防犯カメラを設置することも効果的な対策になります。最近では防犯カメラが元々付いているものもありますが、ない場合は自分で取り付けてみましょう。証拠映像として記録することはもちろん、犯罪者への威嚇効果もあるのでとても有効です。
●センサー
現在では乾電池などで作動するセンサーが販売されています。このセンサーを自動販売機前扉と本体にマグネットなどで接着しておくことで、無理矢理こじ開けられてときに警告音が鳴るようになるのです。
●ビンジガード
ドアヒンジ部にビンジガードをカバーのようにして装着しておきます。こうすることで工具による切断やこじ開けを防ぐことができるのです。
●バー状のロック
側面から全面にかけてガードする目的として効果的なのが、バー状のロック装置です。これを装着することで、全面扉のこじ開けや全面パネルの破壊を防ぐことができます。
●コーナーロック
コーナーロックは比較的狭い場所でも設置することができます。チェーンの代わりに設置するため、切断される心配がなく、破壊を防止してくれます。左右どちらにも装着しておくことで、より効果を発揮してくれることでしょう。
防犯カメラ付き自動販売機のさらなる可能性
これら以外にも、防犯カメラ付きの動販売機をよく見かけます。防犯カメラを設置することで犯罪者の姿を撮影することができるため、犯罪の防止や、逮捕のための証拠を得ることができるのです。
最近では、カメラ付き自動販売機は単に飲み物を購入できる機械としてだけでなく、地域の防犯の役割としても設置されることが増えてきました。自動販売機が地域の防犯拠点となり、地域住民の安全を守っているのです。
自動販売機は暗がりや人通りの少ない場所など、犯罪が起こりやすい場所に設置されることが多いため、防犯カメラの撮影機能が絶大な効果を発揮します。犯罪の起こりやすい箇所に自動販売機を設置することが、地域全体の防犯対策となる未来があるのです。
この効果から自治体や警察が設置を進めている地域もあります。防犯面だけでなく、防災面でも注目を浴びているそうです。なにか災害が起きた際に、防犯カメラから送られてくる映像が役に立ちます。被害状況を把握することができるため、救助も速やかにおこなうことができるのです。
防犯カメラ付きの自動販売機には、もちろん破損などの犯罪を防ぐ効果があります。しかし、それ以外にも地域全体を守る防犯対策となる可能性を秘めているのです。
まとめ
今回は自動販売機の防犯対策についてご紹介してきました。自動販売機への犯罪は意外にも多いということを理解していただけたでしょうか?現金が納められているという理由はもちろん、設置場所も狙われやすい理由になるそうです。
狙われやすい自動販売機にはいくつか特徴があるということを理解し、そのような環境を作らないようにしましょう。狙われにくくするポイントも一緒にご紹介したので、自動販売機を守るためにもぜひ参考にしてみてください。自動販売機への犯罪を防ぐためには、ご紹介したような防犯対策を施すことは必須だ、といってもいいのではないでしょうか?