自動販売機設置における注意点

日本国内において、「小さな小売店」として、市民権を得ている感のある自動販売機ですが、設置の際には注意しなければならないことがあります。最近では少なくなりましたが、以前は自動販売機の厚みが問題になることが頻繁にありました。私有地に設置している自動販売機が隣接している公共地である道路に、はみ出している場合などは、そのはみ出した部分が問題となり、放置していると訴訟に発展するケースや、設置時に敷地内に収まっていることを確認する必要があります。また、自動販売機には多方面で環境への配慮が求められます。電力消費という観点からの環境問題もさることながら、周辺の景観との兼ね合いという環境問題や、空き缶などのごみが散乱してしまうという環境問題も含まれます。電力消費についてはメーカーの技術革新に依存しますが、景観やごみの問題は設置側の問題となりますので、設置時の配慮が欠かせません。自動販売機が「小さな小売店」であることは、同時に商品と釣銭や売上金が、その場に置かれていることを意味し、これが犯罪行為の対象になることは容易に想像がつきますので、設置場所については、公共スペースからの死角になる位置や角度を避けることも考慮すべきです。